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「彩乃ちゃんと居ても、メリットがない」

別れ際に、あゆちゃんはそう言い放ちました。

なぜか彩乃の周りからは、大切な友達がいなくなりました。

「自分の気持ち良いように、
 自分のことだけ考えよう」

教えてもらった引き寄せを実践していただけなのに、
なぜこんなことになったのか、
本人もよくわかりませんでした。

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どうも、わきたです。

前回、第一話では発達障害の人に圧倒的に足りないもの
ということをお伝えしました。

まだ見ていなければ、意味わからないと思うので
第一話を読み終わってから戻って下さい。

発達障害の人がなぜ変われないのか?
↑第一話はこちらから

さて、ここからは

妻が上のシーン・・・

友達に「メリットがない」と言い放たれるところ

・・・までに至った背景をお伝えします。

妻は小さい頃から
『人の役に立ちたい』
と思って生きてきました。

でも、相手の気持ちがわからず、
“相手のためにやったこと”
が裏目に出てしまい

相手にブチ切れられる…

ということを繰り返し、
塞ぎ込んでしまいました。

高校生の頃にはいつも
「自分には生きる価値がない」
と自分に言い聞かせており、

その結果、部屋にひき篭り、
家族とも全く喋らなくなりました。

そんなある時、

「引き寄せの法則」

を伝える伝道師の発信に触れました。

自分が自分の気持ち良い生き方をすることで
結果として周りにも良い影響を与え、
それが巡り巡って自分の幸福につながる

簡単にいうと、そういう教えでした。

確かにその通りだよね..

という感じなんですが、

妻はそれをなんだかしっくりこないまま、
腹落ちしないままに実践してしまいました。

その結果、自分勝手に振る舞うだけになり
わがままな感じになってしまいました。

あゆちゃんという友達の作った
コミュニティをまるで自分のもののように扱い、
あゆちゃんに冒頭のようなセリフを言われ、
友達としても空中分解してしまいました。

他のダンス友達からも似たようなことを言われ、
縁が切れてしまいました…

この時、問題だったのは
彼女が

わかったフリをしてしまっていた

ということでした。

孤立してどん底の中、彼女はやっと気づきました。

自分は”引き寄せ”を理解しないまま実行してしまっていた
ということに。

どうしてこのことに気づくことができたのかというと、

その間、私(わきた)と結婚しており
一緒にあるメンターの開催しているスクールに入会することになったんです。

私は発達障害の人にもわかりやすく
噛み砕いて説明するのが得意でした。

一緒にスクールに入ったことで、
日々のワークや心構えなど、一緒に取り組みながら
彼女に細かく説明していったんですね。

そこで彼女は、
「ああ、今まで私はわかったフリをしていただけだったんだ。」

と気づきました。

さらに、

「ちゃんと心から理解できれば、本当に結果も出るんだ!」

ということも同時にわかりました。

社会というのは、なんでも、
大多数がわかるようにデザインされています。

少数派は置いてけぼりになってしまうんです。

学校の先生も

「みんなわかりましたか?」

と生徒に尋ねますが、半数以上がわかっていれば
話を先に進めてしまいますよね?

実は、わかったフリというのは
学校教育の弊害
でもあります。

学校では机に20〜30人が座って
前で先生が授業を進めるので、

一人がわからないからと言って
授業を止めると全員が遅れてしまい、

まわりから嫌な顔をされます。

そうやって私たちは

「わからない」

ということを恥だと思うように教育されているのです…

話は戻りますが、

それからさらに、妻は私にだけではなく
スクールの運営の人や主催者にもどんどん質問するようになりました。

『本当にわかる』
ということがどれだけ気持ちよく、
ワクワクすること
なのかがわかったからです。

今までは、頭痛で通っていたクリニックの主治医にも、
難しい説明をされても何も聞くことができず
不信感を持ってしまい転院する・・・

というような状況でしたが、

主治医にも食い下がって、

「薬が依存しないか怖い」
「クラブに行ってお酒を飲みたいけど薬飲んでても
お酒は飲んで良いか?」

など色々と質問できるようになったのです!

私の実母、彼女にとっては姑に対しても
率直に伝えられるようになりました。

彼女はネギが食べられないのですが、
うちの母が覚えが悪かったり、勘違いして
ネギを入れてしまうような時にも
以前は言うのが悪い気がして自分で取り除いていたんですが

「ネギを抜いてほしい」

と面と向かって言えるようになりました。

わかることにより、引き下がらなくなったのです。

そんなのみんなができるわけじゃないよね??

と思うかもしれませんが、
これはうちの妻だけに当てはまることではありません。

私の教えている児童がいるのですが、

彼はわかってもらえない気持ちが強く

親の気を引くために、万引きをしてしまい

学校から事情聴取のようなことをされ、

さらに萎縮して悪いことをしたり、

不登校になってしまうという悪循環におちいっていました。

でも、彼の話を丁寧に聞き、

理解できていないところは、
しっかり確認してもらうようにしました。

その結果、悪いことをしなくなり、
学校にも通えるようになったのです。

さらに自信をつけて、
みんなの前でダンスを発表している姿を見て、感動させられました。

『本当にわかる』

ということは、実はわかる以上の効果を秘めています。

わかったフリをやめて、
腹の底から相手の言っていることがわかると、
『質問』や『聞き直す』ことを恐れなくなります。

世の中には役立つ情報や教えが
実は山ほどあるんです。

それらを
『質問』や『聞き直す』ことを恐れないことで、
100%引き出し、自分を成長させることができます。

そうすることで、あらゆることが変わっていくんです。

うちの妻も、
服を買うと後悔するかも
と思って躊躇していたのが、

私と一緒に入ったスクールで
気軽な気持ちで失敗を恐れないことを学び、
どんどん購入し、ファッション力もアップしてきました。

さて、長くなってきましたが
いかがでしたでしょうか?

次回は、あなたにも同じように
『わかったフリ』をやめて
本当にわかる喜びを味わってもらうための企画を
紹介したいと思います。

ぜひ期待して待っていてくださいね!