どうも、わきたです。
発達障害の当事者会に
参加したけど辞めちゃったとか、
参加したいけど躊躇していたりしませんか?
今回は当事者会の問題点というテーマで
現在の当事者会での問題を解説しながら
どうやって選べば良いのか?についてお伝えしていきます。
当事者会に参加してみたいけど・・・
自分が発達障害だと知った後、
仲間探しをしたいと考える人も多いです。
ただその時に、
- なんかずっと自分語りする人がいてしんどい
- 引っ込み思案で話し出せるか不安
- 女性の参加者がいなかったらどうしよう
- 自分のような障害のレベルだと参加できないんじゃないか
などなど、
いろんな不安・心配が出てきます。
今回は問題点について触れていくんですが
まず初めに断っておきたいのが、
当事者会への参加は多くのメリットがあります。
『自己肯定感が上がる』
『発達障害の知識・情報の収集』
『居場所ができる』
など、いろんな効果をもたらしてくれます。
問題点を挙げますが、当事者会を腐したいわけではなく
前向きに当事者会をどう良くしていくか?
を考えるきっかけになれば幸いです。
当事者会の5つの問題点
当事者会にはざっくり分けると、5つほど問題点があります。
1つずつ順を追って解説していきます。
問題点①『男女比』
問題点の1つ目が、男女比の問題です。
発達障害の当事者会へ行くと、比率でいうと
8:2=男:女
くらいの印象です(もちろんその会によって比率は変わります)。
なぜ当事者会の参加者は、男性の方が多いのか?
これってなんでなのかって、
気になりますよね。
この現象は、以下のような理由によります。
①男性のASDは尊大型(積極型)が多く、女性のASDでは受身型が多い。
②男性のADHDは多動/衝動性(ジャイアン型)が強く、女性のADHDは脳内多動(のび太型)が多い。
男性に多い、
尊大型(積極型)のASD、
多動/衝動性が強い(ジャイアン型)、は
目立ちますし、生活上明らかにわかりますが
女性に多い
受身型のASD、脳内多動(のび太型)のADHDは
目立ちにくく、発見されにくいので
当事者会に来るには、まず自分の障害に気づいてないと来れないので
女性の方が相対的に数が少ない
という結果になっています。
女性が少ないと、男性側にはそこまで気にならないかもしれませんが
女性の当事者からするとちょっと参加しにくい
と感じてしまうかもしれません。
このように、
当事者会にとっての男女比は
大きな問題の一つとなっています。
問題点②『参加者が自分の話を聞いてほしい人が大半である』
次に、
参加者が自分の話を聞いてほしい人がほとんどである
という問題があります。
人の話を聞くためには傾聴スキルという
話を聞くための技術を学んでいる必要があります。
カウンセラーや相談支援員であれば
こう言った技術を習得していますが
ほとんどの一般の人たちはうまく話を聞くことができません。
参加者のAさん「上司に否定されて、めっちゃ辛かったんですよ」
参加者のBさん「ああ、そんなの誰にでもあるよ、俺なんてこないださー」
こんな会話が当事者会では、よくあります。
Bさんは傾聴スキルがないので、
相手のいうことを受け止めずに即座に否定。
Aさんとしては、否定されてあまり気分が良くありません。
さらにBさんは自分語りを始めんとしていますよね。
話したい気持ちを我慢しなければ聞き役にはなれないんです。
たまたま、
話を聞くのが上手い人が隣に座ってたりした場合は良いですが、
そんなことはほとんどありません。
ASDの特徴として、話が長くなりやすい
ということも相まって、
長々と要点をえない、オチもない話を
延々と聞かされるなんてこともよくあります(disってるわけではないですよ)。
こう言った当事者会に出くわしてしまうと、
「もう(参加しなくて)いいかな・・・」
となってしまったとしても無理もない話です。
問題点③『ネガティブな話が多い』
3つ目は、
ネガティブな話が多い
ということです。
- これまで毒親に否定されて生きてきたり、
- 自分で自分を否定したり(自己否定)、
- パートナーや恋人と不仲だったり、
- 仕事を2〜30社くらい転々としてきていたり、
というようなことを経て当事者会にたどり着く人が結構います。
その結果、
当事者会が「愚痴大会」になる
というのはあるあるです。
愚痴やネガティブな気持ちを吐き出すこと自体は
別にそこまで悪いことだとは思っていません。
吐き出すことで「話すは離す」と言う通り、
心の負担が軽くなり、希望が湧いてくるということも多々あります。
しかし歯止めが効かず、
上司の悪口から始まって
社会はあーだ政府はあーだ日本はやばい
みたいな話になって後ろ向きに盛り上がってしまうと、
あまり建設的な話もできずなんか薄暗い気持ちになって帰る
ことになってしまったりします。
ですので、
ネガティブになりやすいというのも当事者会の問題の一つと言えるでしょう。
問題点④『障害の程度に差がある』
次に、
当事者会と言えども
一人ひとりの障害の程度に差がある
と言うことが挙げられます。
発達障害はスペクトラム(連続性)の障害とも言われますが
障害の程度が重い人から軽い人、グレーゾーンまで様々です。
自分の障害と
会に参加する人たちの障害が
似たようなレベルではない
と言うことも多かったりします。
受け身型よりで積極的に話しにくい人もいれば
積極型、尊大型で延々と話し続けて割り込む隙を与えない人もいますし
結構空気を読めるタイプから全く読めないタイプまで様々です。
なので、正直相手の悩みとか経験が共感できないことも割とあります。
空気読めないエピソードとか
仕事できないエピソードを聞いた時に
内心、「いやそれは流石にできるでしょ・・・」
とかいう感じでツッコんでしまう・・・
なんてことも起こったりします。
問題点⑤『地方にない』
最後に、
地方にはそもそも当事者会が少ない
という問題があります。
人口が少ないというのもありますし、
地方の田舎の方は障害に対して
偏見が強いという面もあります。
なので、
地方で発達障害が分かったとしてもなかなか
サービスが探しにくく、
当事者会もその例外ではない
ということです。
当事者会をどう選んだらいい?
ここからは、
上のような問題点を踏まえた上で
どのように当事者会を選ぶのか?
について触れていきます。
次のようなところをチェックしてみると良いでしょう。
選び方①『長く続いているところか?』
長く続いているかどうか?をチェックするということです。
長く続いていると、上のような問題も運営側が把握しており
何かしらの対策をしてくれていることが多いです。
対策の例で言うと、
参加者の話が切りにくいこともあるので、
各テーブルにファシリテーターを設けてくれている。
など、です。
女性の料金が安いなんていうところもあります。
ちょっと街コンみたいですけども(笑)
選び方②『オンラインで参加できるか?』
オンラインの当事者会(ZOOMなどで開催)というのも
コロナ禍以降、増えてきています。
リアルに会うよりは情報量は少ないかもしれませんが
それでも仲間と話せるのは良いことです。
選び方③『女子会・大学生の会など範囲を限っているかどうか』
3つ目は、
○○会というように参加者の条件が絞られている会を選ぶ
という方法です。
女子限定や大学生限定など、探すと意外とあったりします。
自分と比較的、条件が似ているので話題にも困らないかと思います。
まとめ
今回は、当事者会の問題点として5つ取り上げました。
『男女比』
『参加者が自分の話を聞いてほしい人が大半である』
『ネガティブな話が多い』
『障害の程度に差がある』
『地方にない』
などの問題があり、
これらの問題点を踏まえた
当事者会の選び方を紹介しました。
ぜひ当事者会を探す時の参考にしてもらえたらと思います。
今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。