どうもこんにちは、わきたです。
先日カウンセリングにて、
「相談すべき時に相談できない」
というお悩み相談をされました。
他の人にもきっと学びになるだろうと思い
今、筆をとっています。
プライバシーに配慮し、お名前は伏せますが
仮名としてカナエさんとさせてもらいます。
カナエさんは、上司から
「勝手に仕事を進めずに、相談してから進めてほしい」
という風に言われ、
カナエさん自身も
「なるほどな・・」
とある程度は納得していました。
ただ、話を聞いていると、
どこか腑におちない点もあったようです。
その相談して欲しいと言われた時の話だと、
「相談するべきところが、その時はわからなかったし
相談すべきだとも思わなかった」
そうなんです。
相談すべきだなぁというのは確かにそう思ったけど、
じゃあ次回同じような時にちゃんと相談できるんだろうか?
というのが不安で今回は相談してくださっているんですが、
私からお聞きしたのは
「相談した方がいいか迷った時に、その都度
『こういう風な感じで仕事を進めようと思うんですが、
それで大丈夫でしょうか?』と、
確認していく、というのは無理そうでしょうか?」
という風に尋ねました。
すると、
カナエさん「他の人なら確認できるんだけど、上司だと難しいですね」
との回答でした。
この時、問題が
・カナエさんの相談する能力
↓↓↓
・カナエさんと上司の関係性
という風に移り変わりました。
つまり、
上司が、『カナエさんが相談しやすい空気感』
を作れていないんだろう
という見立てになったんですね。
受身型アスペルガーにありがちな仕事の境界線
これが実は、
受身型アスペルガーの人が陥りがちな罠
だったりします。
どういうことかと言うと、
・相談するのは部下である自分の仕事
と言う風に思い込んでしまうんですね。
しかし、上司としての仕事を考えてみましょう。
上司はいわば、部下の管理責任者です。
部下がうまく働けないのは、上司の責任とも言えますよね?
実際、書店でビジネスコーナーに
「いい上司になる」とか「リーダーシップ」みたいな本があるんですが、
大体の本に
風通しの良い(部下が相談しやすい)空気を作る
って言うことが
リーダーや上司の責務として書いてあります。
自分の仕事 |境界線| 他人の仕事
っていうのが、受身型アスペルガーの人だと
自分の仕事 |境界線|他人の仕事
という感じで、相手側に境界線を引いてしまうんですね。
こうなってくると、
相手側に境界線を引くことによって
自分側の仕事が増えてしまっています。
その結果、
パンクしてしまって倒れてしまうなんてことが起こってくるんです。
今回のカナエさんのケースでは、
・相談するべき時に相談する
という仕事は、
・部下が相談しやすい空気を作る
という上司の仕事に含まれているんです。
これを理解することで、
自分は「相談ができない(下手な)んだ」
という思い込みが消えて、
ずいぶんと楽になります。
とはいえ、こういうのって自分ではなかなか気づくことができません。
発達障害の人は言われた言葉をまに受けてしまうところがありますから、
「ちゃんと相談してね」
と言われたら、自分の責任だと思っちゃいます。
発達障害についてわかっている専門家にアドバイスしてもらうことで、
「ああ、これは自分の仕事じゃなかったんだ」
ということがわかり
無駄に自分を責めることから解放されて、
イタズラに自己肯定感を下げてしまうことを避けられます。
ぜひ、周りの人たちにこんなふうに責められている人は
私のセッションを受けてみてもらえたらと思います。
今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。