今回は発達障害の人が一生理解できないとすら思える
「空気の読み方」
についてです。

私自身が当事者として空気を読み外し、ハブられ、敵視されてきた中で
児童の集団のべ2000人を支援しながら日夜研究に研究を重ね、
発達障害の当事者にわかるように言語化することができました。

「なんか空気の読み方って意味わからなかったけど、
 それを聞いて完全に理解できました!」
「もう怒られたり無視されたりせずに社会で
 溶け込んで生活できそうです!」

などのお言葉をもらってきた内容を、
従来有料級なんですがここにすべて公開することにしました。

なんか理由わからないけど怒られたり無視される・・・

発達障害の当事者が生きていると、意味不明なところで
怒られたり、いつの間にか嫌われて無視されている
というようなことがちょくちょく起こります。

そういう時は大体空気が読めていないのが原因です。
踏んではいけない虎の尾を踏んでしまってるんです。

空気を読めとは言われど読み方は教えてくれない

健常者たちは、「空気読めよ」と言うことはあります。
(ほとんどは「空気読め」とすら言ってくれませんけど)
でも、『こうやって空気を読むんだよ』
と手ほどきを受けたことがありますでしょうか・・・?

『そういう時はこうすることで空気が読めたことになるんだよ』
とかって、アドバイスをくれたことがありますでしょうか・・・?

ないですよね??

それを現役アスペルガーの私が健常者研究を重ねて至った境地、
に加えて、私のクライアントにも実践してもらい練り上げた
『空気の読み方【完全版】』
をこのブログの読者だけにこっそりお渡ししていきます。

空気とはふんわりした気体みたいな掴みどころがないものなのか?

ふんわりした空気のようなもの

なんか「空気」っていうくらいだから、
集団の中に

    「ふんわりとした気体みたいな、まんべんなく
    充満しているみんなの共通意識」

みたいなイメージを
持ってしまうじゃないですか。
そんなふんわりしたもの・・・まさに
掴みどころがない
って話です。空気だけに。
上手いこと言えているかどうかは置いておいて、
空気を読まんとするならば、「掴みどころがない」ままでは
攻略対象として、扱えませんよね。

なので、
より掴みどころがある状態として捉えるために
空気に対して
次のような捉え方をしてみてください。

空気とは特定の一人の意向である

ボス猿と仲間たち

それが、

『空気とは、特定の一人の意向である』

という捉え方です。
「え?どういうこと?」って感じだと思うので、説明すると…

山田さん(男)、吉岡さん(男)、堤さん(女)、あなた(?)
4人のグループでいつも遊んでいたとしましょう。
みんなで仲良くこれからも遊んでいくために、
「空気を読みたい」とあなたは考えています。

空気を読みたいと思ったら、あなた以外の3人の考えを読めばいいわけですよね?
つまり、

  • 山田さん
  • 吉岡さん
  • 堤さん

の3名の考えを読めばいいわけです。
3人分も考え読むなんて大変っていうか、できっこない!って思いますよね。面倒臭いし…

でもグループっていうのができる時、意見がまとまらないことはリスクになります。
なので、ほとんどの場合(対立構造になっていない場合)1名のリーダー(BOSS)を立てています。
そして、BOSS以外のメンバーもBOSSの考えに添うように、つまり、BOSSと同じように考えているのです。

ということなので、

  • 山田さん(BOSS)
  • 吉岡さん(BOSSと同じ考え)
  • 堤さん(BOSSと同じ考え)

という風になります。
ということはつまり…

BOSSの考えがわかればみんなの考えもわかる

ということです。

発達障害の人たちは“縦社会”が理解できない

社会のヒエラルキー
「特性の理解」でもまた解説しようとは思いますが、
「社会性の欠如」と呼ばれる発達障害の特性の中でも
最も重要かつ生活に大きい影響をおよぼす特性
があります。

実は

    社会性≒縦社会

ということなのです。
部活動で先輩後輩とかガッツリやってるの意味わからないくないですか?
「1〜2年早く生まれただけだろ・・・」
って冷めた目で見ていたのが何を隠そう私になります。

でも「縦社会」って実は集団が活動する上で超効率的な仕組み(システム)なのです。
蜂とか蟻とかって「女王」をトップとする縦社会ですよね。
単体では生きていけないから、こういうシステムを持つに至ったわけです。

先ほども述べましたが、BOSSを立てるのは
グループ内での分裂を防ぐというメリットがあるのです。

つまり、「空気を読む=BOSSの意向を尊重する」ということは
グループ内での分裂を防ぎ、一体感を持つことができる
というメリットのために行っているのです。

なぜハブられたり怒られるのか?

ここまででわかってきたと思いますが、
発達障害の人がグループや組織の空気を読めずに、
無視されたり、はみ出しもの認定されたり、つっけんどんに扱われたり、時にはキレられたりする
のは、なぜか?というと…

グループや組織を内部から分裂させる恐れをみんなが抱いている(言語化して意識してはいない)から

というわけなのです。

まとめ

今回は「空気の読み方【完全版】として、

    なぜ無視されたりハブられたり怒られたりするんだろう?
    というとき、大体「空気が読めてない」からで、
    そういう時は踏んではいけない虎の尾を踏んでるんだよ

そして、

    空気というのは誰か一人の意向さえ読めば、
    他の人の考えも大体同じだから、BOSSの考えを読もう。
    縦社会構造はグループを分裂させずまとめあげる
    メリットがあるんだよ

という話をしました。

この記事があなたの社会参加を円滑にしてくれたなら
とても嬉しく思います。

今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。