1人ではたらく(生きる=生計を立てる)=”ボッチワーク”
が向いているのか?発達障害の人たちというのは…
なぜなら
『コミュニケーションが苦手
かつ
社会性がそなわっていないから』
私が何百人と当事者と関わってきて
絶対そんなことはあり得ないと思っていることは
この直前の記事が
“嫌なことを拒否する”
“お願い事をする”
と2本ともコミュニケーションに関するものだったことから考えても
わかってもらえるかと思います。
コミュニケーションが苦手な障害であるからといって
コミュニケーションを諦めなさい
と言うことは、
飲み込む力が弱い人に
食べることをあきらめなさい
と言ったり、
足が動かない人に
移動することはあきらめなさい
と言うくらい暴論ですよね。
そもそも「はたらく」という言葉の定義を思い出してほしいんですよね。
「はたらく細胞」って漫画ありますよね。
知ってても知らなくても別にいいんですけど、
細胞の “はたらく” って言うのは
作用する
っていうことです。
何に?
っていう話なんですが、
・ウイルス
・食べ物
・脂肪
・骨
とかに対して、はたらくわけですよね。

もっというと身体の組織とか他の細胞や酵素なんかと
協調してはたらくからより効果を発揮できるわけです。
発達障害に話を戻しますけど
「一人ではたらけ」
ってどういうことやねん、と。
なんかもうはたらくネットワークから完全孤立して、
大したこともしなくていい。
いわゆる
窓際族
的なことですか??と
若干怒りを交えながら書き殴らなければならないほど、
めちゃくちゃなことを言っているんです。
いやまぁかくいう自分も、
発達障害を学びたての頃に同時にパソコン1台で一人で独立して
食べていける!
みたいな情報も学んで、おおこれを教えたら発達障害の人も
ストレスフリーかつ社会に貢献できるやん
と喜び勇んで発信したりもしました。
でも自分もそうやった結果
「効率わっるぅ・・・」
と愕然としたわけですね。
一人で独立したらやらなあかんことどんだけあんねんと・・

上の図はリッチ・シェフレンという人が作った図なんですけど
これくらいやることがあって、
こんなん当然、
一人でできるわけがないんですよ。
「外注したらええんちゃう?」
って思うかもしれませんけど、
外注先とのコミュニケーションあるじゃないですか。
こういうブログ記事作ってください
ってお願いするし、
変な記事提出してきたら
「やり直してください」
って言わないといけませんよね。
めっちゃコミュ力要りますよね?
「いや起業とか独立とかじゃなくて、
請負のフリーランスとかならいいんじゃない?」
って思うかもしれませんけど、
依頼主から依頼を受けて、
相手の期待した成果物を納品しないといけませんから
これもコミュニケーションからは逃げられない。
つまり、
はたらこう(作用しよう)とする限り
コミュニケーションフリーなんて
あり得ない
という厳然たる事実が横たわっておりますよ、と。
じゃあ、どうするの?
っていうと
簡単です。
足が動かない人は義足や車椅子や杖がありますし、
目が悪い人は点字や音声ガイドや盲導犬がいますし、
耳が悪い人は手話とか補聴器とかあります。
コミュニケーションが苦手な人は
コミュニケーションの補助があればいい。
ということになりますよね。
これは相手の配慮とかじゃなくて、
あらかじめデザインして作られていないといけないです。
ユニバーサルデザインでなくてはならないんです。
じゃないと階段まできて、誰かに昇れませんので
助けてください
って言わないといけなくて
これは心理負担がめっちゃデカいから
不公平ですよね。健常者が感じない心理負担を
障害者が感じてしまっているのだから。
デザイン論までいくと膨大な話になってきそうなので、
そこは今日のところは一旦置いておきますけど
要は、
発達障害の人は、
コミュニケーションのサポートが必要だよね
っていう話です。
でも受け身型ASD(受け身型アスペルガー)の人とかは
そもそもコミュニケーションに障害がある
とすら思ってなくて
「性格がおとなしい」とか
「繊細・センシティブ」とか
「スターチャイルド」とか
なんか色々な捉え方をしておられるんですね。
『積極的な人っていいなぁ・・・』
とかじゃなくて、
『コミュニケーションを学んで、
自分に不足しているところを理解して
適切なサポートを依頼しなきゃ』
っていう風に捉えていく必要あるよね、っていう。
そうすれば別に “はたらけ” るよね?っていう。
つまり、
発達障害(受け身型含む)でも一人ではたらくとかあり得ませんよ?
っていうことの再認知を促す記事でした。
長々した記事をお読みいただきありがとうございました。
もしコミュニケーションを改善したいのであれば
以下の記事もチェックしてみてくださいね。
受け身傾向で、広汎性発達障害、
ADHD診断も受けて障害者雇用で働いています。
会社の中の1人仕事でも
完全ぼっちだと報告に難がありますから、
1人で全部、はさらにハードル高いなと思います。
わやわやな4人以上の会議にも参加できないので
配慮としてお願いしていますが、
会議の参加者は自分でメモとるだけで、
議事録がないので、共有される資料で日々勉強です。
ナチュラルに差別環境で、
多様性はお客様だけのことで、
働く環境は適用範囲に含まれないのかなと思います。
障害者雇用で働いておられるんですね!
議事録も取ってくれたら自分で書かなくても良くなるので
お願いしてみてもいいかもしれません。
困り事をみんなが把握できていないので、
○○で困っています、と伝えることができれば環境が少しずつ変わっていくかもしれません