発達障害は医療ではなくコミュニケーションの問題である

発達障害を“何”として扱うべきか

発達障害を克服していく上で、
いくつかの選択肢がありますよね。

・医療
・認知行動療法
・関係調整(社会資源の活用)
・ライフハック術の収集と実践

ところで、

『発達障害』

って言うと、ちょっと病気っぽい響きがあります。
だからまず一番に思いついたのが医療だと思うんですね。
診断書もらうにも、医者にお願いしますから。

医療というのは、ざっくり言ってしまうと「薬」です。
薬の処方が一番医療の点数を稼ぎやすいので、

医療と製薬会社
は切ってもきれない関係なんです。

でも、よくよく考えてみて欲しいのが
発達障害での悩み

ってほぼ人間関係じゃないですか??

ということです。

親が、妻が・夫が、親戚が、先生が、上司が、同僚が、パートナーが、

“理解してくれない”

っていうのが最終的な問題になるはずです。

人間関係の問題でよくあるのが
恋愛の悩み
ですが、
恋愛の悩みを抱いている時に、医者に行かないですよね。

相談者「相手のことを考えると夜も眠れないんです・・・」
医者「じゃあ睡眠薬出しときますね〜」

とかだと、
何の解決にもなってませんよね。

会社がうまくいってない、組織がコミュニケーションを取れていない、

これも人間関係の問題の一つですが、

医者に行きませんよね。

なぜなら、薬出されても問題解決しないからです。

『いやでも発達障害は恋愛とか会社や組織の問題とは違うよ・・・』

と思うかもしれません。

発達障害の人は普通の人と違いすぎるから、
その凹凸を薬で均していく必要があるんだ、

という理屈なのかなと予想しますが、
確かに・・・そうかもしれませんね。

でも、恋愛で変な人を好きになったとして、
その相手に薬で普通の人になってもらおうとしますか?

会社で思い通りにならない部下がいて、
その人に薬を飲ませて言うことを聞かせようとしますか?

普通は、ちゃんとコミュニケーションを取ること、
誤解を解いて、互いに考えていることや、
育ってきた背景、常識、感じ方を照らし合わせて
双方が歩み寄る
って言うのが解決方法としての定石ではないでしょうか。

でも、発達障害ー健常者間の人間関係だけは、
発達障害の人が薬を飲んで、
ライフハックでめっちゃ努力して、
自分の説明書も自分で用意して、
と言う具合に一方的な努力を迫られています。

人口的には発達障害の人は8-12%ぐらいいるんですよ。
つまり1億2000万人の日本人のうち
960万〜1400万人くらいいるってことですよね。

約1000万人の人が薬のんで自分を押さえ込んでる状況って
健全な社会でしょうか??

出会った人のうち10人に1人は発達障害で、
恋愛とかで発達障害の人を好きになる可能性は、
ざっくり10%ですよね。
その人との間で恋愛の問題が発生してしまった時、
相手に薬を飲んでもらうのが解決方法なんですかね?

私はそうは思いません。

発達障害ー健常者間でも、
先ほど言ったような
コミュニケーションの改善アプローチ・・・

ちゃんとコミュニケーションを取ること、
誤解を解いて、互いに考えていることや、
育ってきた背景、常識、感じ方を照らし合わせて
双方が歩み寄る

・・・っていうのが必要だと思うわけです。

あなたは発達障害を克服しようとしているかもしれません。
しかし意識を変えるべきだと思うわけです。

『あなたと周りの人たちとの人間関係を改善する』

という風に捉えることが、
発達障害を克服する上で、必要不可欠なステップになります。

ただ、自分で自分のコミュニケーションの仕方や
考え方の違いを把握するのが難しいために
相手に理解を求めることもできない、

という現状があります。
その辺りをまた次回のブログでお話ししたいと思います。

今日は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。