なぜSNSでの顔出し発信を恐れる発達障害の人が多いのか?

どうも脇田です

ものすごく暑いんですが、いかがお過ごしでしょうか?

暑いといえば・・・最近はSNS上でも色々と炎上しておりますね。

個人的には芸能人がどうとかより

米の値段上がりすぎだろ

っていう方に関心があったりするんですが・・・

さて、発達障害の人に日頃からネットでの

「発信」をお勧めしたりしてるんですが

ネットっていろんな炎上とかもあったりして結構怖いですよね。

住所が『特定班』とかいう人たちに特定されたりして

ご近所さんや家族が怖い目にあったり、

職場に迷惑電話をかけられるなんてこともあるかもしれませんからね。

ただ、みんな結構上であげたような

直接的な被害を怖いと思っているかもしれませんね。

トラウマとかも、毒親みたいなのに「お前なんか生まなければよかった」とか

直接的に心をえぐられるような言葉をぶつけられた・・

みたいなことが原因だと思われることが多いかなと思います。

でも、そういう直接的かつセンセーショナルなわかりやすい心の傷もあるんですが

そんなにトラウマになるの?!みたいなことであっても

私たちはトラウマを埋め込まれてしまうんですね。

『パノプティコン』

というものについての話です。

パノプティコン

パノプティコン自体についてはWikipediaとかにも載ってるんで

詳細は割愛しますが、

ざっくりいうと

いつどんな人がこちらを監視しているかわからない囚人の監視システム

のことです。

まぁ私たちは別に囚人じゃないんですけど、

現代のSNS社会というのはみんなこの『パノプティコン』的な状況に置かれている

っていう話になります。

先日、みんな(シャドウ)の話をしたんですが

みんな(シャドウ)も見えない相手という意味では

このパノプティコンの仕組みと密接に関係しています。

みんな(シャドウ)をめっちゃ意識してしまう理由として、

『発達障害の人は観念が強い』

というのを挙げさせてもらったんですが、

それ以前に生物として、見えないものというのを恐れるのが動物なんですよね。

ですので、

パノプティコンがなぜ恐ろしいのか?という話の前に

ヒトという生き物の脳について少し触れておきます。

実は、私たちの脳みそっていうのは狩猟をしていた時からあまり進化していません。

農耕したり、産業革命したりっていうのはこの1万年やそこらでの話なので

生物の進化に必要な時間に全く足りていないのです。

つまり、狩猟時代・・・エイヤー!とマンモスとかと戦って、

木のみとかを探して食べてた祖先の脳みそと大きくは変わってないんですね。

この旧石器的な時代、私らの祖先はみんな肉食獣に怯えて暮らしていました。

見えてる肉食獣よりも、見えてない肉食獣の方が怖いんですね。

いきなり襲われたら、対処のしようがなくやられてまいますからね。

つまり、古い脳ミソである私たちは

見えるものよりも見えないものの方が怖い

わけです。

ホラーゲームとかってやったことあるかわからないんですけど、

私もホラゲ実況とか見たりしてるんですが、

敵が判明しない、いつ出てくるかわからない状況の方が

敵が見えてたり、特定できる状態よりも

めっちゃ怖い

んですよね。

発達障害の特性とパノプティコン

特に、発達障害の人たちっていうのは

イメージ(想像)力が欠如しています。

通常、健常者がイメージ力で補う範囲を、

発達障害の人たちはイメージ力がないからカバーできない。

その結果、見えない範囲がより広くなってしまうわけです。

見えない範囲が広いということは、見える範囲が狭いということなので

余計に怖いんですね。

暗いなかをロウソクの明かりで進まなければならない・・・

みたいな感じです。

見えない相手を意識してしまった時に、

パノプティコン効果(勝手にそう呼んでます)によって

極度に緊張してしまうんですね。

緊張については、パノプティコン以外にも理由があったりしますが

以前にも記事にしているのでぜひそちらを読んでみてください。

会話を絶対視しすぎている、みたいな話でしたね。

発達障害が陥りやすいコミュニケーションにおける緊張状態の解除法

今回は、

パノプティコンについての話でした。

要約すると・・・

SNSやインターネットでの発信でめっちゃ怖くなる
一つの原因が
相手が見えないという状況で、
実は直接的に嫌なこと言われたり
命の危険にさらされたりするくらいの
精神的なダメージがあるよ。
それは脳が狩猟時代のままだから
見えない肉食獣と
SNSの見えない不特定多数を恐れる気持ちが
似ているんだよ〜

みたいな内容でした。

ぜひネットでの発信の際にはこういうことも

不安や恐怖につながるんだ

というのをわかっておくと

発信に臆する要素を減らしたり

ストレスへの対処がしやすくなるかなと思います。

では今回は以上です。

お読みいただきありがとうございました!