「みんな(シャドウ)」を消すことで劇的に自己肯定感を高めよう

こんにちは。
今日は「みんな(シャドウ)」のお話になります。

特に自己肯定感というところにおいては
めちゃくちゃ重要な考え方ですので、
わからなかったら2〜3回は読み直して欲しいです。

さて…

「みんなが私のことを嫌っているんです」
「みんなもっと良い生活をしているはず」
「みんなに追いつきたいし、認められたい」
「みんな私より上手く世渡りしているんです」

などなど。

カウンセリングなどをしていると
とてもよく聞くセリフなんですが…

自分と他人を比較するとき、
必ずといって良いほど

『みんな』

という言葉が出てきます。

今回は、

いや、『みんな』って誰なん??

っていうことを自分の中でもう一度問い直し、
自分の中の『みんな』を再定義することによって
比較する『みんな』が変わることによって
自己肯定感が上がり、
自己肯定感が上がることによって

  • やっていることが続けられるようになる
  • 他人と比べて落ち込むことが減る
  • 自分の決定に自信を持つことができる
  • 五感が戻ってきて世の中が色鮮やかに見える
  • 付き合うべき相手を自分で選べるようになる

などのメリットが得られたりします。

若干、抽象的でややこしい話にはなりますが

ここで『みんな』について知っておくことで
一生役にたつと思うのでぜひ頑張ってついてきてください。

発達障害の人は観念が強い

それでは、
『みんな』について考える前に、
まず発達障害の人の特性について触れておく必要があります。

その特性の1つが、

発達障害の人は観念が強くなりやすい

というものです。

観念の典型的な例を挙げると

『1日に8時間くらい勉強しなければ国立大学には受からない』

とかいう感じです。

必ずしもそうとは限らないはずなんですが、

本人にとってはこの考え方がゼッタイになってしまうんですね。
こういった

必ずしも事実ではない考えにこだわってしまったり、
ある一つの考えから逃れられなくなっている状態

のことを

観念

と呼びます。

このような観念に発達障害の人は特に囚われてしまいやすいのです。

ちなみに…

この時にも “みんな” が出てきます。
試しに、この人(A太郎さんとします)に質問してみましょう。

わきた「なんで8時間くらいやらなければ受からないんですか?」

A太郎さん「みんなそれくらいやってるんで。」

みんな、出てきましたね。

まぁ、
『みんな』については、また後で詳しくお話しするので

一旦、話を戻します。

発達障害の人たちは観念に囚われやすい
ということなんですけど、、

では、なぜ発達障害の人は観念に
囚われやすくなっちゃうんでしょうか?

・なぜ発達障害の人が観念を形成しやすいのか?

理由は、イメージ(想像)力の欠如という特性にあります。

原因となる特性①イメージ(想像)力の欠如

先ほどの例でいえば、

『みんな8時間勉強しているにちがいない』

という観念は、
見ていないからこそ形成されたということがポイントです。

実際にみんなの勉強の様子をじかに見ていたら、
観念は生まれないはずです。

なぜなら、
じかにみんなの勉強の様子を見ていたら

みんな8時間、ではなく、

  • 山田くんは7.5時間やっていた
  • 吉川さんは5時間やっていた
  • 湯川くんは6時間やっていた

というように、個別かつ具体的に誰が何時間やっていた
というように認識しているはずだからです。

しかし、実際にはみんなの勉強の様子を
一人ひとり確認していくのは大変です。

なので、誰か1人か2人くらいの話を聞き、
『みんな8時間やってる』
思い込んでしまうのです。

ただ、、、

実際には見ていなくても
イメージ(想像)力がある人なら、
決めつけたりせず

“一人ひとりの様子を想像して”

見ていない部分を補うことができます。

『山田くんは7時間くらいやってるみたいだけど
香川くんは頑張り屋だし、
今回のテストは時間があるから10時間はやってるかもな』

みたいな感じでそれぞれにイメージをして
『みんな』と一括りにしません。
(イメージ(想像)力あってもする人はしますけど・・)

つまり、

ポイント

イメージ(想像)力があれば
実際には見ていない部分を補うことができる

ということです。

原因となる特性②並行的思考の不得意さ

また、並行的思考の不得意さ
も原因の一つです。

発達の人は
「マルチタスクが苦手」
ってどっかで聞いたことあるかもしれません。

観念を持ってしまうのは、
脳がエネルギーを節約したいからです。

ざっくりいうと

“脳のサボり”

みたいなものです。

みんな8時間と一緒くたに考えていますが、
例外はいっぱいあるわけですよね。

でも、例外を考慮に入れるためには、
そのことを脳がキープしとかないといけません。

ざっくり言えば『ややこしい』し『めんどい』んですね。

例外①『6時間で受かった吉川君。彼は勉強時間を短くした代わりに、
勉強方法を洗練させていたみたいだ』
例外②『二日に1回10時間で受かった美好さん。彼女はしっかり休むことで
集中力にメリハリを持たせたらしい』
例外③『』
・・・・

てな感じで考えることがめちゃくちゃ増えてしまいます。

発達障害の人は特に、
それらを並行して処理するのが苦手なので

あーーーーもう「みんな」でまとめてしまえ!

となっちゃうわけです。

「例外まで考え(さばき)きれないよ、、」

ということで、たくさんの例外を「みんな」と
一つにまとめて考えてしまう
んです。

みんな(シャドウ)とは?

発達障害特性があるとなぜ「みんな」を
観念として生み出してしまうのか?

について、わかってきましたでしょうか?
まぁなんとなくわかったくらいで大丈夫です。

ここまで「みんな」という観念について
お話ししてきたのですが、

実は、この「みんな」は本当の意味での「みんな」ではありません。

「???」

って感じかと思いますが、
説明します。

実は、
観念としての『みんな』っていうのは
頭の中でのみんなであって、現実世界のみんなとは違います。

みんなはみんなじゃない

頭の中(観念)のみんな ≠ 現実世界のみんな

頭がこんがらがってきますよね…

でもここはすごい大事です。

今日はこれだけがわかるだけでいい、というレベルで大事です。

つまり何が言いたいかというと

あなたの思い浮かべているみんなは本当のみんなではないんです。

イメージにすると↑みたいな感じです。

ここでわかりやすくするために

観念のみんな=みんな(シャドウ)
現実世界のみんな=みんな(リアル)

と言い分けることにします。

みんな(シャドウ)と自己肯定感

みんな(シャドウ)、みんな(リアル)の話をなぜしているか?
というと
自己肯定感と密接な関係があるからです。

みんな(シャドウ)を美化してしまうことによって
自己肯定感が下がります。

みんな(シャドウ)頑張ってる
という観念によって、
みんな(リアル)がどうかは関係なく、
あなたの自己イメージは
「頑張ってない」
という風になります。

これはみんなとの比較でしか自己像が見えないことによります。

みんな(シャドウ)より自分の方が高ければ
自己肯定感は上がり

みんな(シャドウ)より自分の方が低ければ
自己肯定感が下がります。

これが自己肯定感のざっくりした
メカニズムになります。

この時、
みんな(リアル)と自分の差
はあんまり関係ない
んですね。
あくまでもみんな(シャドウ)と自分の差が
自己肯定感に影響
しているんです。

なので、自分がすごいかどうか?実績があるかどうか?
誰からどんなに評価されているか?などは関係なくて
あくまでも
みんな(シャドウ)が全てなわけです。

まぁ、実績があればこの差の部分の認識も上がったりはしますが

自分にいくら実績があったとしても、
みんな(シャドウ)の実績がめっちゃあったら、

この差は開く一方ですよね?

つまり何が言いたいのか?
というと、

みんな(シャドウ)の状態を見直すことで、

自己肯定感も自由に上げられる

ということです。

みんな(シャドウ)の見直し方

では、どうやってみんな(シャドウ)を見直すのか?

方針は一つです。

みんな(シャドウ)とみんな(リアル)が違う

ということを認識する。

みんな(シャドウ)って現実にはみんな(リアル)じゃないよね
っていうことがわかるだけで、
ほとんどの観念が消えるか、小さくなります。

例えば、

FさんがSNSで誹謗中傷を受けていたとします。

Fさんには「みんな、私のことが嫌いなんだ。」
という観念があります。

その場合は、

Fさん「本当にみんな(リアル)も私のことが嫌いなのか?」

と考えてみることによって、
Fさんは「あ、応援してくれてる人もいるんだ」

と気づくことができ、

みんな(シャドウ)はみんな(リアル)とは違うことがわかります。

そうすると、観念が薄れ、気持ちも楽になっていきます。

まとめ

今回はみんな(シャドウ)を理解する回でした。

これだけでものすごく悩みは軽くなっていくと思います。
しかも知るだけだから簡単です。
ほとんどの人はこういう考え方を知らないので、
知れたあなたはラッキーだと思います。

ぜひみんな(シャドウ)を心の中から追い出して
変なしがらみにとらわれずに、
伸び伸びと活動していきましょう。

今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。